原作:海堂 尊「チーム・バチスタの栄光」(宝島社)
本作では、原作及び映画とは異なるオリジナルの結末を用意し、今までの医療ドラマとはひと味違う『メディカルエンターテインメントドラマ』として描いていきます。
見どころ
東城大学医学部付属病院で、心臓病の難手術で成功率100%を誇っていた『チーム・バチスタ』と呼ばれるバチスタ手術専門チーム。
しかし、3例立て続けに術中死が発生してしまう。
果たしてそれは、医療過誤か?それとも、殺人か?
その原因を探るため、同病院の万年講師・田口公平と、厚労省の変人官僚・白鳥圭輔の凸凹コンビが、連続不審死の謎を追っていく。
主な登場人物
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田口公平 | 伊藤淳史 |
心療内科医・特別愁訴外来責任者。 お人好しで他人を疑うことができない。 |
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白鳥圭輔 | 仲村トオル |
厚生労働省・大臣官房秘書課付技官兼医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。 全てを疑うことを信条とする。 |
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氷室貢一郎 | 城田 優 |
麻酔科医。 多忙なため、まともな食事を取れていない。 |
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垣谷雄次 | 鶴見辰吾 |
心臓血管外科医で第一助手。 執刀医も担当。 |
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酒井利樹 | 鈴木裕樹 |
心臓血管外科医で第二助手。 田口とは医学部時代の同期生。 |
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羽場貴之 | 戸田昌宏 |
臨床工学技士。 | ||
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藤原真琴 | 名取裕子 |
特別愁訴外来看護師。 温厚かつ穏やかな女性で、田口の身の回りをフォローしている。 |
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高階権太 | 林 隆三 |
東城大学医学部付属病院院長。 | ||
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鳴海 涼 | 宮川大輔 |
病理医。 桐生の義理の弟で右腕。 |
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大友直美 | 釈 由美子 |
看護師で器械出し。 他人を蹴落としてでも、上を目指せるしたたかさの持ち主。 |
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桐生恭一 | 伊原剛志 |
心臓血管外科医で執刀医。 実はある秘密を抱えている。 |
あらすじ
第1話 医療ミスか? 殺人か!?
東城大学医学部付属病院の心臓血管外科では、バチスタ手術(拡張型心筋症を心臓移植ではなく、肥大した心臓を切り取り小さく作り直すことで治療する極めて難度の高い手術)が行われていた。
執刀医の桐生(伊原剛志)を中心とする7人の「チーム・バチスタ」は、その手術で成功率100%を誇っていた。
ある時から3例立て続けに患者がオペ中に死亡する「術中死」が起きてしまう。
同じ頃、心療内科特別愁訴外来の診察医・田口(伊藤淳史)は、患者の訴えに辛抱強く耳を傾けていた。
そんな田口に、ベテラン看護師で病院の情報通・藤原(名取裕子)が、病院長が呼んでいると告げる。
病院長の高階(林隆三)は田口に意外なことを申し出た。
チーム・バチスタ一連の術中死の原因を探ってほしいというのだ。
理由もわからず調査に乗り出し、次のバチスタ手術のミーティングに出席した田口は案の定、桐生に邪魔者扱いされる。
そんな中、看護師の直美(釈由美子)は、そっと田口に「患者を殺したのは私」と謎の言葉を残す。
一方、東城医大には橋から川に転落し運ばれてきた白鳥(仲村トオル)という男が、看護師たちの手を焼かせていた。
特別愁訴外来に送られて来た白鳥は、田口を「グッチー」と呼び、なぜか田口がチーム・バチスタを調査することも知っている。
そして「生半可に関わると痛い目に遭う」と忠告する。
過去の資料に目を通した田口は、最初の失敗例と2番目との間に子供の成功例があることを知る。
田口は「術中死」の原因を判明できるのか?
第2話 アクティヴ・フェーズ(能動的調査)VS パッシヴ・フェーズ(受動的調査)
チーム・バチスタを調査することになった田口は、直美(釈由美子)を呼び出して、話を聞く。
直美は、器械出しの後任に宮原(ちすん)という同僚の看護師が有力だったが、自分が裏で手を回し選ばれた、という噂を立てられていると打ち明ける。
4件立て続けに手術が失敗したのは自分の器械出しのリズムが遅いからだと言う直美に、田口は桐生(伊原剛志)が優秀な看護師だと話していたことを告げる。
東城医大には、アフリカの内戦で被弾した少年ゲリラ兵士・アガピが搬送されてきた。
治療中に重度の拡張型心筋症が発見され、バチスタ手術の権威・桐生の元へ運ばれてきたのだ。
一方、チーム全員と面談することにした白鳥は、まず直美と第1助手の酒井(鈴木裕樹)を呼び出す。
いきなり直美に手術の失敗は自分の責任だと思わないか、と切り出し直美を泣かせる。
さらに桐生の足手まといで下手同士の傷の舐め合いと切り捨てられた酒井は激怒。
続いて白鳥は、麻酔医の氷室(城田優)と臨床工学士の羽場(戸田昌宏)に、手術中に血液に毒物を注射して殺すことは可能かと問いかける。
白鳥は面談で収穫があったと納得顔、そして桐生に向かって「手術の失敗は事故ではなく殺人だ」と断言する。
白鳥は病理医で桐生の義弟でもある鳴海(宮川大輔)にも話を聞く。
チーム・バチスタはどうなるのか・・・。
第3話 麻酔科医の告白
チーム・バチスタの連続術死について、医療事故の原因究明と再発防止を目的とし、院内の代表によって構成されるリスクマネジメント委員会が招集された。
しかし心臓外科教授の黒崎(榎木孝明)は、不安な点はないと調査を強引に打ち切ろうとする。
そんな黒崎たちに対し白鳥は、バチスタ手術全32件の記録映像貸し出しを求める。
リスクマネジメント委員会は黒崎の派閥が多く、黒崎派は病院長の高階に次ぐ東城医大ナンバー2の勢力。
田口はすっかり高階派と見られ、白鳥と組んで桐生を潰そうとしていると噂が・・・。
一方、白鳥は記録映像をチェックし始めるが、席を外した隙に、映像の1本が何者かに盗まれてしまう。
それは2番目の術死となった「ケース29」の映像。
盗まれた映像「ケース29」の書類を調べていた白鳥は、他のケースとは異なる、ある大きな事実に気づく・・・。
第4話 エリートのプライドと弱点
「術死は続く、これからも。これは、完璧に仕組まれた、犯罪である」
田口に届いた怪文書の報告を受けた白鳥は、一連の術死が殺人だと確信を深める。
そしてチーム・バチスタのミーティングに出向き、記録映像が盗まれた「ケース29」だけ他の手術より心臓の切除範囲が大きいことを指摘。
桐生と鳴海の関係をいぶかしんだ白鳥は、田口に鳴海の裏を探らせようとする。
白鳥は、以前桐生と鳴海が働いていたアメリカ・サザンクロス病院に電話をし、2人の過去を調査。
驚くべき事実をつかんだ白鳥は2人を呼び出すが・・・。
第5話 犯人の目星はついた
次のバチスタ手術が決まる。
白鳥はそのオペまでに、あと4日で必ず犯人を見つけると公言。
これまでに術死した患者の血液を科学警察研究所に調べてもらうことにする。
一方、羽場が田口に一連の術死は予告殺人で、患者が亡くなる前には、ガラスに詰められたバラが手洗い場に置かれていたと・・・。
チーム・バチスタのミーティングで、桐生は蔵田に万が一発作が起きた場合は緊急手術を行うことを再確認し、もし手術が失敗したらチームを解散すると宣言する。
そして、緊急事態に・・・。
第6話 オペ室の完全犯罪・・・犯人はお前だ
田口は必死に手術の中止を桐生に訴え、容体が急変した患者へのバチスタ手術を阻止しようとするが・・・。
田口から電話を受けた白鳥も東城医大へとタクシーを飛ばすが、バチスタ手術は始まってしまった。
いったん心臓を止め、肥大した心筋を切除・切片の検査、そして再び心筋を縫合する作業は滞りなく進んでいく。
最後に心血流を再開し、鼓動が再開すれば手術は成功する。
しかし・・・。
ようやく病院に到着した白鳥は、スーツ姿のままで手術室に入ろうとするが警備員に止められてしまう。
強行突破をした白鳥は「再度心臓を開けば原因が判明する」と叫ぶが・・・。
原因が見つからなかったが、白鳥は Ai(Autopsy imaging:死亡時画像病理診断)を決行する。
そこで見つけた画像から、とうとう犯人が判明するが・・・。
第7話 間違っていた推理・・・真犯人登場!
氷室が犯行を認め、東城医大から逃走した。
警察の捜査により、スワンガンツカテーテルの改造されたジェネレーター内部から指紋が発見され、氷室の犯行が立証される。
白鳥は氷室が言い残した「犯人は他にもいる」という言葉に注目するが、田口は他にも患者を殺すような医師がいるとは信じたくない。
一方、田口は依然として氷室の携帯に電話をかけていた。
何回かけても応答せず諦めたその時、氷室の携帯につながった。
氷室と会って話す約束をした田口は、急いで向かうが・・・。
第8話 義兄弟の亀裂・・・オペで異常事態!
桐生はチーム・バチスタを解散して、オペはしないと宣言。
田口と白鳥は氷室が遺したメッセージを頼りに「ケース27」について調べ始める。
すると、医療器具は研修医でなく羽場が準備していたことが判明するが、羽場は器具への細工を否定。
一方、白鳥に氷室が死ぬ前にかけてきた電話について聞かれた直美は、少しためらった後、メッセージは残っていなかったと答える。
さらに垣谷(鶴見辰吾)もやたらと不運が重なったケースだったと・・・。
その後、田口は直美から、実は氷室が死ぬ前にメッセージが録音されていたことを告発する。
内容を伝えようとしたところに、患者の急変が伝えられ・・・。
第9話 偽アリバイと致命的ミス
術中死の真相を掴むため、氷室が遺したメッセージから「ケース27」を調べようと資料庫にいた田口と白鳥は、桐生が鳴海に詰め寄っているところを目撃。
桐生は氷室の死について鳴海を疑っていること、鳴海は桐生を追って日本に来たのでなく、桐生に懇願されて日本に来たことがわかる。
診療室に戻った田口と白鳥は、藤原から再び怪文書が届いたことを聞かされる。
ケース27の映像を見直すと、ある点に着目していた白鳥は、それが別のケースとすり替わっていることに気づく。
翌日、白鳥は垣谷、羽場、酒井、直美にケース27の映像を見せ、誰かがすり替えたのではないかと問うが4人は相手にしない。
一方、田口は鳴海に話を聞きに行く。
鳴海は氷室が死んだ当日、夜中まで院内の自室にいたと言うが、氷室が死ぬ少し前に鳴海を目撃したと証言する警備員が現れる。
田口が鳴海に問いただすと・・・。
田口が必死に事件の真相を探っていると、氷室を殺した真犯人に近づく・・・。
果たして誰が真犯人だったのか・・・?
第10話 最後の謎解き・・・医療トリックはコレだ!!
田口と白鳥は、残ったチーム・バチスタのメンバーを集めて「ケース27」の映像を見直す。
直美は初めてのバチスタで緊張しており、酒井も動脈ラインが取れずに慌てていた。
さらに予定外の緊急オペだったため鳴海は外出していた。
そして患者の心臓は再鼓動せず、オペは失敗に終わった・・・。
白鳥は、「ケース27」の術死の原因について驚くべき推理を披露する。
そしてその時、田口の予想外の行動がメンバーを衝撃の展開へと導いてゆく。
初めてオペが失敗した「ケース27」について、全ての真実が告白されることに・・・。
バチスタチームの将来は・・・?
最終話 わずか3秒の完全犯罪!!今、最も危険なオペが始まる
桐生は「ケース27」の術死は、自分の医療ミスだったと認める。
そのため、次のバチスタ手術は、垣谷が初執刀することになる。
しかし、オペ直前で垣谷が失踪・・・。
田口は医局で偶然、ある小学生ぐらいの女の子の写真を見つけて驚愕する。そ
このマーク、どこかで見たような・・・?
『全てはサザンクロス病院から始まっていた』
互いの情報を持ち寄り、確信した田口と白鳥。
改めて手術映像を見直したとき、衝撃の真実に気が付く。
果たして、過去の事実が解明され・・・。
今後の医療は? そして、チームバチスタの運命は・・・?
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